意外な才能や意外な性質が眠っていることに気づいていないかもしれません。
ホロスコープにおいて天体同士が意味を示す角度を取った状態を「アスペクトを取る」と言いますが、そんなアスペクトとアスペクトを組み合わせると図形ができる場合があります。
これをホロスコープでは複合アスペクトと呼ばれ、単独のアスペクトよりも人生の方向性における働きが強いと言われています。
私のレッスンでは主に代表的な複合アスペクト15個を取り扱っています。
今回は、そんな15個の代表的な複合アスペクトについて1記事にまとめていくため、思い出す際の教科書代わりにしてみてはいかがでしょうか。
- 複合的な天体の影響
- 人生の方向性を読み解く
- アスペクト同士が創り上げる図形
アスペクトは人生の方向性を示してくれますが、使い方や表れ方にも良し悪しがあります。
どういった部分を意識した方が良いのかという部分も含めて複合アスペクトについて一緒に理解していきましょう。
アスペクトの基本的な部分については、下記でまとめているため、良かったら参考にしてみてください。
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- ホロスコープの複合アスペクトを【自分らしく】
- 幸運を示す「グランドトライン」
- 大きな目標達成を示す「カイト」
- 大きな発展を示す「グランドクロス」
- 乗り越える力を示す「Tスクエア」
- 突出した個性を示す「グランドコンジャンクション(ステリウム)」
- 運命的な社会貢献を示す「グランドセクスタイル」
- 運命的な社会貢献を示す「ホームベース(グランドセクスタイル1点欠け)」
- 特化された才能を示す「ヨッド」
- ヨッドを活かすアピール力を示す「ブーメランヨッド」
- 長期的な目標達成を示す「メディエーション」
- 表現力を示す「ミスティック・レクタングル」
- 運も味方にするを示す「小三角、ミニトライン」
- ミニトラインを活かすアピール力を示す「ミニトラインカイト」
- 周囲の協力、乗り越える力を示す「クレイドル(ゆりかご)」
- 鋭い視点、強い緊張感を示す「トールハンマー」
- まとめ
ホロスコープの複合アスペクトを【自分らしく】
まずは、代表的な複合アスペクトの示す意味について見ていきましょう。
名称 | 意味 |
---|---|
グランドトライン | 幸運 |
カイト | 大きな目標達成 |
グランドクロス | 大きな発展 |
Tスクエア | 乗り越える力 |
グランドコンジャンクション (ステリウム) |
突出した個性 |
グランドセクスタイル (六芒星) |
運命的な社会貢献 |
ホームベース (グランドセクスタイル1点欠け) |
運命的な社会貢献 |
ヨッド | 特化された才能 |
ブーメランヨッド | ヨッドを活かすアピール力 |
メディエーション (調停) |
長期的な目標達成 |
ミスティック・レクタングル | 表現力 |
ミニトライン (小三角) |
運も味方にする |
ミニトラインカイト | ミニトラインを活かすアピール力 |
クレイドル (ゆりかご) |
周囲の協力、乗り越える力 |
トールハンマー | 鋭い視点、強い緊張感 |
アスペクト同士の組み合わせになることから、示す意味にも自然と強さを感じるかもしれません。
複合アスペクトがあると良いという訳ではないという部分だけは理解しておいてください。
※強い意味を持つ場合、強制力となって表れることもあるため、一概に良いとは言い切れないのも事実です。
ここからは、それぞれの複合アスペクトについて詳しく見ていきましょう。
幸運を示す「グランドトライン」
3つの天体がそれぞれトラインのアスペクトを取った状態となり、ホロスコープに正三角形が出来上がります。
大きな発展に繋がる
トライン(120度)の関係性から基本的には、同じ元素から構成されることなるため、エネルギーがスムーズに循環されます。
- 火 : 牡羊座、獅子座、射手座(行動)
- 風 : 双子座、天秤座、水瓶座(思考)
- 水 : 蟹座、蠍座、魚座(感情)
- 土 : 牡牛座、乙女座、山羊座(感覚)
「幸運のアスペクト」と呼ばれることもある複合アスペクトでもあります。
しかし、本人にとっては当たり前に備わっている性質でもあるため、実感がない場合も。
対応する元素に関する悩みを抱えている人からすると理解できない人に見えるかもしれません。
- 火のグランドトライン : 活動力、行動力に恵まれる
- 水のグランドトライン : 感受性、共感能力に恵まれる
- 風のグランドトライン : 情報、客観性に恵まれる
- 地のグランドトライン : 物質、環境に恵まれる
幸運かつ安定的な意味を持つグランドトラインですが、立ち向かう性質ではないことから、依存体質であったり、現状から抜け出せないような状態となっている場合もあります。
トラインというソフトアスペクトでもあるため、ある程度意識しないとそのエネルギーを発揮することができません。
ですが、意識して使いこなすことができれば、基本的には、スムーズなエネルギーでもあるため、大きな発展へと繋げやすいのもグランドトラインやソフトアスペクトの特徴と言えます。
大きな目標達成を示す「カイト」
グランドトラインを形成する一点の天体に対してオポジション(180度)が入ります。
グランドトラインを活かす力
グランドトラインは、意識して使う必要がありましたが、カイトについては、180度の天体が入ることによって自然と外に対して働く力が強くなります。
グランドトラインが持つ大きなパワーを活かすことで、推進力のある人へとなっていくことができます。
このカイトは、大きな目標達成をする時に有効なアスペクトでもあるため、人生をかけて取り組むようなテーマを見つけることが重要となります。
また、オポジションが示す天体という部分が外に対して発揮するポイントにもなります。
グランドトラインの天体の対角線上であるということは、必然的に4元素における構成も女性的か男性的かのパターンにまとまります。
- 火のグランドトラインの場合 : 行動力(火)を広げる(風)
- 水のグランドトラインの場合 : 共感能力(水)を役立てる(地)
- 風のグランドトラインの場合 : 情報(風)を活かして行動する(火)
- 地のグランドトラインの場合 : 安定(地)を提供する(水)
火という観点で言うと風という広げる要素が必要となるといった考え方となるなど、オポジションにおける天体についてのアドバイスが有効となります。
大きな発展を示す「グランドクロス」
4つの天体がスクエアとオポジションのアスペクトを取り、ホロスコープ上に正方形と十字が形成されます。
大きなエネルギーを生む
90度(スクエア)間隔での配置でもあることから、基本的には、同じ区分の組み合わせになります。
- 活動宮のグランドクロス : 牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座
- 不動宮のグランドクロス : 牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座
- 柔軟宮のグランドクロス : 双子座、乙女座、射手座、魚座
それぞれが示す事柄で苦戦を強いられるなど、挫折を味わうことになるかもしれません。
しかし、ハードアスペクトの組み合わせでもあることから、甘んじることなく努力を重ねることができれば、そこから生まれるエネルギーがより大きな物となり、大きな発展へと繋げることもできます。
天体同士の関係性は、常に緊張感があるということを理解しておくと良いです。
乗り越える力を示す「Tスクエア」
3つの天体の関係性の中で、スクエアとオポジションによって出来上がる三角形です。
数々の葛藤を生む
スクエア自体が違う角度から横やりを入れてくるアスペクトであることから、三角形の頂点(A)に対して否定し合います。
オポジションを形成しているBとCで反発し合いながらも結果を出していきます。
ハードアスペクト同士で形成されることになるため、本人の中での葛藤といったものが多くなる傾向にあります。
しかし、ハードアスペクトが多いということは、大きな力にもなる可能性もあるため、実は成功者に多いアスペクトでもあります。
挑戦と挫折、調整を繰り返すことになるため、物事の表裏を考えることができ、最適な方法を見つけることができるようになっていくことができます。
突出した個性を示す「グランドコンジャンクション(ステリウム)」
ホロスコープ上で3つ以上の天体がコンジャクションとなっている状態です。
天体の意味合いがより強くなる
その星座(サイン)やハウスに関し、天体の意味合いが強く出ることになるため、際立った個性となって表れてきます。
しかし、コンジャクションは無自覚な場合もあるため、本人にとっては当たり前の感覚となっている可能性もあります。
※人から見ると相当分かりやすい特徴かもしれません。
また、個人的な特徴という意味では、個人天体である太陽、月、水星、金星、火星で形成されている場合の方が個性として目立ってきます。
運命的な社会貢献を示す「グランドセクスタイル」
グランドトラインによってホロスコープ上で六角形を作っている状態です。
社会貢献のアスペクト
セクスタイル(60)度が6つ連動しており、「ソロモンの印章」とも呼ばれています。
4元素という見方をした場合は、相性の良い「火と風」、「水と地」となり、3区分という見方では、「活動宮、柔軟宮、不動宮」が全て揃った状態になります。
かなり珍しい配置でもあり、あらゆる出来事が運命的に働くことになるため、無意識に人の意志を受け取ることになります。
結果的に社会的に生きざるを得ない状態となっていきます。
自分の役割というものを見出して社会に貢献していく意識を持つと良いとも言えます。
運命的な社会貢献を示す「ホームベース(グランドセクスタイル1点欠け)」
グランドセクスタイルから一点欠けた状態となります。
グランドセクスタイルと同様の役割
意味という見方では、グランドセクスタイルと同様に個人的な感情というよりは、社会貢献的な意味合いが強くなります。
天体の巡りによって一点欠けたに到達するため、その時はグランドセクスタイルが完成することになるため、運命的な出来事が起こるとも言われています。
また、欠けた一点を補う天体を持つ人が相性の良い人とも言えます。
結局、グランドセクスタイルも一点欠けの場合も無意識レベルで物事が進んでいくことになり、飲み込まれているように感じるアスペクトでもあります。
大きなエネルギーでもあるため、どうやって活かしていくのか。という部分が重要となります。
特化された才能を示す「ヨッド」
3つの天体によって、クインカンクス(150度)とセクスタイル(60度)が形成されます。
目指す方向が決まっている
このヨッドは、「神の指」とも呼ばれており、運命を背負っているかの如く、目指す方向が決まっているとも言われています。
運命を背負っている以上、違う方向に進んでいた場合や、若いうちの方向性が見えていない状況では苦労する傾向にあります。
ヨッドにおける目指すべき方向は、頂点に位置する天体となり、その他2つの天体によって鍛えていくことになります。
逆に言うと頂点に位置する天体が意味する目的以外に対しては効力が発揮されないため、苦労という方向に強く出ることになります。
※方向性がハッキリすることで、セクスタイルによる調和が生まれます。
運命的な意味合いが強い分、才能が発揮される分野は狭くなりますが、頂点という方向性を見つけることで大きな発展へと向かっていくことができます。
アドバイスという面では、ある意味目指す方向性が分かりやすいというアスペクトでもあります。
ヨッドを活かすアピール力を示す「ブーメランヨッド」
ヨッドの頂点に対してオポジション(180度)の天体が加わった状態です。
ヨッドに対してアピール力が強くなる
ヨッドの頂点という目指すべき物をどうやって活かしていくのかという部分をオポジションを形成する天体から読み解くことができます。
ヨッドに対してアピール力が強くなっていきますが、自己満足という自己完結という表れ方もするため、活かし方という部分は重要となります。
また、ヨッドを持っている場合、出会う人のホロスコープによってブーメランヨッドが形成され、自分のやってきたことを活かすきっかけが生まれる可能性もあります。
長期的な目標達成を示す「メディエーション」
3つの天体でオポジション(180度)とトライン(120度)、セクスタイル(60度)が形成されます。
安定感がある
対立するオポジションに対して、トラインとセクスタイルによる調和が生まれるため、安定的であるなど、グランドトラインと似た性質となりますが、ハードアスペクトが関係することから、メディエーションの方が積極的でもあります。
譲れない状況で最適な妥協案を提供できる優秀な人といったイメージとなり、このメディエーションを持つ人は意識の高い人も多い傾向にあります。
人との調和といった面でも柔軟な対応ができ、目標達成能力も高いなど、安定感があります。
表現力を示す「ミスティック・レクタングル」
メディエーションにもう一つの天体が関係することで長方形が形成されます。
いつも忙しく動く
ミスティックとは神秘的なという意味を持っており、それぞれのオポジションに対して調和的に働きかけてくれることから、普通では難しいことを成し遂げることができますし、大きな生産力へと繋げることができます。
※4元素という見方をした場合は、相性の良い「火と風」、「水と地」となります。
自己完結したものを外へ表現する力でもあるため、クリエイターや芸術家向きのアスペクトとも言えます。
ハードアスペクトとソフトアスペクトの組み合わせによって外へ働きかける力が強くなるため、いつも忙しい人という印象もあります。
また、メディエーションを持つ人は、天体の巡りや出会う人によってこのミスティック・レクタングルが形成される場合もあります。
運も味方にするを示す「小三角、ミニトライン」
2つのセクスタイル(60度)とトライン(120度)で形成される三角形を示します。
恵まれた状況でも努力できる
頂点が示す事柄に対して、セクスタイルによる生産性が高まるエネルギーが流れることになり、恵まれている状況でありながらも努力を重ねることができます。
※運を見方につけて進んでいくことができます。
時に妥協や甘えといった表れ方もするため、頂点に対する努力という部分の意識は必要です。
ミニトラインを活かすアピール力を示す「ミニトラインカイト」
ミニトラインの頂点に対して、オポジション(180度)が形成されます。
ミニトラインに対してアピール力が強くなる
ミニトラインに対してカイトが出来上がる状態となるため、外に対するアピール力となります。
頂点を活かす方法でもあるため、どのように活かしていくのかということをオポジションの天体から読み解くことができます。
周囲の協力、乗り越える力を示す「クレイドル(ゆりかご)」
オポジション(180度)に対して、2方向のセクスタイル(60度)が形成されます。
受け取ることが多い
困難を示すオポジションに対して、2方向からの天体によるサポートが得られるため、自然と周囲からの助けを受けることができ、乗り越えていくことができます。
左右対象の2つのメディエーションといった見方もできます。
何かを受け取る事が多くなるアスペクトでありますが、本人にとってはあまり自覚がないかもしれません。
4つの天体によって循環して完結することから、受け取ることに向いています。
その受け取った物をどうやって活かすのかという部分を意識するとより有意義な働きとすることができます。
鋭い視点、強い緊張感を示す「トールハンマー」
頂点の天体に対して、2つのセスキコードレイト(135度)が形成され、底辺がスクエア(90度)となる二等辺三角形です。
ストイックな一面がある
自然と2要素、3区分、4元素が異なるサインで形成されるセスキコードレイトと4元素が同じセスキコードレイトとなるため、嚙み合わない天体と調和的に働く天体が入り混じることになります。
この強い緊張感と調和を持つことから、「神の拳」とも呼ばれています。
実際的な表れ方としては、「鶴の一言」や「ド正論」を放つ事ができるため、厳しい人という印象があります。
行動という面でもストイックさを兼ね備えていることから、大人しい印象がある人でも妙な威圧感がある場合もあるなど、気難しい印象を与えるかもしれません。
まとめ
代表的な複合アスペクトについて見てきましたがいかがだったでしょうか。
まとめて記載しているため、複合アスペクト辞典としての使い方をしてもOKです。
ハードアスペクトとソフトアスペクトが入り混じる関係やハードアスペクトのみで形成される関係など、アスペクトの魅力に引き込まれたのではないでしょうか?
複合アスペクトのポイントととしては、サインが示す2区分、3区分、4元素という面で決まった形式になる部分を意識すると複合アスペクトの意味を自分らしく解釈することができます。
この複合アスペクトが無い場合、成功できないのか?という疑問もあるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
逆に困難や強制力といった部分も多くあるなど、心の葛藤につながっている場合もあります。
また、天体は巡っていることから、ある日を境に複合アスペクトが形成される時期もあります。
この天体の巡りを意識することができるのもホロスコープの面白い部分でもあります。
相性という面でもお互いの天体によって形成されるアスペクトから様々なことを読み解くことができます。
あなたらしくアスペクトを解釈してみてください。
その悩みは「必然」かもしれません。
ホロスコープは、生年月日をベースに生まれてきた目的はもちろん、葛藤の理由やパートナーとの相性、人間関係といった様々な観点での行動や言動を読むことができるため、悩みを解消するポイントをアドバイスすることができます。
詳細は、公式LINEもしくは応募フォームよりお気軽にお問い合わせください。